先日、高校の先生に「校内フリースクール」について話したところ、
ご存じありませんでした。
「校内フリースクール」は義務教育の小学校、中学校の不登校対策の
ひとつとして工夫されできたのが、「校内フリースクール」です。
「校内フリースクール」は小学校や中学校の空き教室を利用し、教室で過ごすのが
苦手なこどもや学校に行き渋る子どもさんなどを対象に、学校内で居場所をつくり、
登校の時間を自由にしたり、担当の職員(教員免許保持の定年退職の先生が専任することも)
と子どもさんが相談して、その日の活動や学習内容を決めたり、ICT利用で、オンライン学習
をしたりと、その名のとおり、学校内にあるフリースクールです。

校内フリースクールの特徴
- 少人数体制で、本人に合わせた(合った)活動や学習のサポートを受けられる
- カーペットやソファーがあったりと、リラックスできる環境
- 登校時間下校の時間にしばりがない
- 給食が食べられる。
- 部活動に参加することもできる
- 費用はかからない
- 出席扱いにしてもらえる
- ICTで授業に参加したり、他の学びもサポート
スクールソーシャルワーカーが考える校内フリースクールのメリット
- 学校に行きたくない、不登校状態にならない未然防止になる可能性がある。
- 担任の先生以外にも校内で話せる・触れ合える先生(大人)がいる安心感。
- 保護者の送り迎えが無くても、自力で通える可能性が高い。
- とにかく子どもが選択できる可能性が増える。学習の保証の場にも。
- 民間やNPO運営と違い、費用がかからない。
- 学級に戻りやすい。友達とも交流が途絶えない。
- こどもの「好き・得意」が見つかる可能性が高い。

まとめと考察
校内フリースクールは不登校の未然防止になる可能性を感じています。
校内フリースクールが機能するためには、人材と校内の
システムづくり、そしてもうひとつ。
ソーシャルワーカーの私が考えるのは、完全に不登校状態に
なっているこどもさんには、だれが働きかけるのか・・です。
なかなか親の言うことは聞かなかったりします。
担任の先生や学校関係者が誘っても、動かないことも
多いのでは・・と考えます。
なぜかというと、それまでに学校への不信感や恐れや
不安感が大きくなり、そして固定観念になってしまって
いる可能性が高いのでは・・と今までのこどもさんとの
接してきた体験から考えています。
学校と家庭と子どもさんと保護者、そして行政等々、
そこをつなぎ直すのが、スクールソーシャルワーカーの
勤めだと私は考えます。
コメント