市の教育委員会の依頼で、市内の小・中学校の養護教諭の研修に
「スクールソーシャルワーカーの役割」について講義させて
頂きました。
最後にご質問を頂いた中で、
「スクールソーシャルワーカーを利用したい場合、
何処に依頼をしたら良いですか?」と聞かれ、
「ああ、まずそこですよね・・。」と思いながら
ご説明をさせて頂きましたので、こちらにも
まとめさせて頂きました。
まず、スクールソーシャルワーカーの配置の形態によって
依頼先が違うため、配置形態のご説明をさせて頂きます。
スクールソーシャルワーカー(SSW)の配置の形
- 派遣型: SSWを教育委員会に配置し、学校からの要請に応じ派遣する。
- 配置型: 特定の学校にSSWを配置する。
- 拠点校配置型:SSWを拠点校に配置。近くの学校などを巡回する。
- 巡回型:SSWを教育委員会に配置し、複数校を定期的に巡回。
※派遣型でも、教育委員会以外に、教育相談センターなどに
所属する場合もある。
スクールソーシャルワーカーの依頼は何処に?
【派遣型・巡回型の場合】
〇保護者の方や学校がソーシャルワーカーを依頼したいとき
学校が派遣依頼書を作成し、教育委員会に提出。
※学校が要請した場合、事前に保護者に説明し、了解を得る。
↓
教育委員会内で話し合われ、必要な場合はソーシャルワーカーを派遣。
※教育委員会と学校側で話し合い、解決に至ることもある。
【配置型・拠点校配置型の場合】
〇保護者はスクールソーシャルワーカーへの相談依頼を
担任や相談担当にお申し出頂く。
※ソーシャルワーカーが配置されていなかった場合は、
派遣対象と思われる為、とにかく相談依頼を学校にする。
【県教育相談センターに所属のSSWの場合】
〇県教育相談センターに相談にいかれた際、支援員(コーディネーター)が
相談内容によっては、その機関に所属しているSSWを紹介することもある。

まとめとわたしの考え
ソーシャルワーカーの配置形態で依頼先が違うなど、
わかりにくい点があったかと思います。
スクールソーシャルワーカーは福祉の国家資格を
持った専門家です。
様々な問題(おこさんの問題、経済問題、不登校、メンタルヘルスetc)
に専門的知識を使って、お1人お1人にあった支援内容を
ご提案し、提供していきます。
ご依頼するのには勇気がいるとは思います。
まずは学校の担任や相談担当や養護教諭などに
気になっていることや困りごとを
だれか一人でも相談できる人を作られる
ことが、とても大切だと思っております。
コメント